占星術について

占星術についてお話します。

俗に言う「星占い」や「星座占い」はこの占星術からきています。朝のテレビのコーナーや雑誌の巻末で紹介される「今日の運勢」「今週の運勢」などは皆さんもよくお目にかかると思います。

明蘭の占いはその人のご相談の内容に合わせて西洋占星術を組み合わせています。占星術は、その人の生まれたときの星の配置や動いている星の運行を見て、 その人の生まれ持っている性格や才能、未来予測や過去の出来事まで答え合わせをすることができるものです。

一重に占いといっても種類は様々です。
ご相談の内容に応じて占いの種類を変える必要があります。タロットは相手がどう思っているかや具体的なアドバイスなどを占うのに適しています。占星術はその人の性質や時期を予想するのに適しています。

例えば、「私はいつ結婚できるの?」「私の適職は何?」といった占いをすることができます。また、相性占いもその人同士の星の配置を見てご縁があるかを占うので、占星術や四柱推命、宿曜がおすすめです。


実は星座は一人一つではない

星占いと占星術の違いについてご説明いたします。

一般的に知られている「星占い」「星座占い」はあなた生まれたときに太陽がどの星座に位置していたかによる占いになります。いわゆる「○○座」は「太陽星座占い」と呼ばれるものになるのです。

あくまで大衆的な占いになるので、個別性のある占いをする場合は占星術でしっかり鑑定をする必要があります。

☆占星術ではあなたの生まれた時間と生まれた場所が必須になってきます。

例えば、同じ11月23日から12月21日生まれの太陽星座が射手座の方でも、生まれた時間と生まれた場所が異なることで人生にもたらす結果が変わってくるのです。

生まれた時間は母子手帳に書いてあるので、占星術で占う際には生まれた時間をご用意の上、鑑定にいらしてくださいね。

☆また、太陽以外と残りの9つの惑星(月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)に対応する星座もチェックします。

例えば、太陽星座が射手座であっても、月星座は獅子座、生まれた日の出の位置(ASC)が牡羊座、昼間の天頂の位置(MC)が山羊座というように星座は一人につき一つではなく、個体差があるのです。

※ちなみに天文学では太陽が恒星、地球が惑星、月を衛星としますが、占星術では便宜上、どれも惑星とみなします。


占星術の歴史について

人はなぜ空を見上げて星が綺麗だと思うのでしょうか。

それは古代の人々も同じでした。紀元前2400年、バビロニア人が天体観測に基づいて最初の占星術を作ったと言われています。このときの占星術は現代のように天文学が発達していたわけでもなく、望遠鏡もない時代でしたので、全てが目測上で行われていました。

当時の人々は天体観測のデータと実際にこの地上で起こった出来事を関連付けていたのです。つまり、当時でいえば天文学=占星術で、明確に分けられているものではありませんでした。天体観測と実際の事象を関連付けて書き記したものを石板に書いたり、ゆくゆくは書物に残したりしていたのです。

その書物がテトラビブロスやプトレマイオスと呼ばれる文献になります。さらに占星術家が研究し続けた結果、古典占星術が作り上げられました。

天動説から地動説へ

近代科学が発展するにつれ16世紀になり、コペルニクスが地動説を発表しました。さらにガリレオが天体望遠鏡を使って惑星を調べ、ケプラーが数学的に分析し、ニュートンが万有引力を唱え、天文学に力学が導入されたことにより、占星術と天文学が分離しました。

プトレマイオスによる太陽が地球の周りを回っている天動説から、太陽を中心に全ての惑星が回っている地動説へと映り変わったことで、これと矛盾する占星術は自然科学の体系からオカルトとして扱われるようになったのです。

近代占星術の位置付け

近代科学が発展して占星術は未来予測をしてはいけない時代の流れになってしまいました。そのくらい占星術に対しての社会的な地位が下がってしまったのです。

しかし、19世紀になりアラン・レオという占星術家が現れました。アラン・レオはオカルト的な占いから占星術を引き離し、心理学的な形式として提案しました。出生占星術、今でいう性格診断の大元です。「証明」をすることなく、データから現実の「推定」をすることで近代占星術が再構築されました。

今の占星術を体系化したアラン・レオは「近代占星術の父」と呼ばれています。


改めて、明蘭の考える占星術とは

ここまで占星術の歴史について述べてきましたが、私は占星術のことを人類が燦然と蓄積してきた歴史だと思っています。いわば、先人からの教えであり知恵です。

占星術という教えを活用するかしないかはあなた次第です。約4000年前から古代の人々が今の私たちのように「あの星、綺麗だなあ」って同じように思いを馳せて、夜空を見上げて積み重ねてきたと思うとロマンがありますよね。

ときには時代の流れで犠牲を伴った占星術家もいたなかで、作り上げられてきた占星術は血と汗と涙の結晶です。私は今を生きる占星術家として、その教えを伝えていく一人になりたいです。